原油価格ショックが海外売上高を50%急増させる
イラン紛争に端を発する原油価格の高騰は、電気自動車への投資の論理を再構築しており、中国の自動車メーカーに予期せぬ触媒を提供しています。BYDの香港上場株は3月に8%上昇し、1年以上の期間で最高の月間パフォーマンスを記録しました。ガソリンコストの上昇は、国内での価格競争や需要の減速による数ヶ月間のプレッシャーの後、消費者のEVへの関心を再燃させました。
この回復は、強力な国際的業績によって大きく支えられています。BYDの海外売上高は、今年の最初の2ヶ月間で前年比50%増加しました。ラテンアメリカからの大量の注文流入があり、フィリピンやインドネシアなどのアジア市場のディーラーでは顧客の往来が回復しました。この価格に敏感な新興市場での需要の変化は、BYDが従来の燃焼エンジンの運用コストを活かす上で重要な成長ドライバーとなっています。Third Bridgeのアナリスト、Rosalie Chenが指摘するように、海外展開は必要不可欠な動きであり、BYDのコスト優位性は「原油価格の上昇に起因する需要の変化を効果的に捉える」ことを可能にしています。
意見が分かれる中、空売り残高が3.2%に増加
強気な輸出ストーリーにもかかわらず、BYDに対する投資家心理はますます二分されています。S&P Globalのデータによると、空売りポジションは同社の浮動株の3.2%にまで増加し、年初のわずか0.7%から大幅に上昇しています。この弱気な賭けの増加は、上昇相場の持続可能性と、同社が国内市場シェアを守る能力に対する投資家の懸念を反映しています。
しかし、強気派は強力な触媒の組み合わせを指摘しています。Financiere de L’Echiquierのアジア株式責任者であるKevin Netは、株価の強さを、新モデル、テクノロジーの発表、そして最も重要な海外市場での持続的な好調な勢いによって推進される売上回復への期待に起因すると考えています。株価は昨年5月の過去最高値から30%以上低い水準にあるものの、投資家は現在、この輸出主導の回復が持続的なトレンドに転換できるかどうかを判断するため、同社の今後の決算報告と通期ガイダンスを綿密に注視しています。