主なポイント
- BPが発表した第1四半期の米国預託証券(ADS)1株当たり調整後利益は60セントで、Zacksのコンセンサス予想である57セントを上回りました。
- この結果は、3月のウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油価格が平均で1バレルあたり91.38ドルに達するなど、原油価格の急騰が牽引しました。
- Zacksランク1(強い買い)および+8.40%のアーニングESPに支えられ、同社は良好な収益見通しを維持しています。
主なポイント

石油・ガス大手のBP plc(BP)は、イランでの戦争によるエネルギー価格高騰の恩恵を受け、2026年第1四半期決算で利益が2倍以上に増加したと発表しました。同社は米国預託証券(ADS)1株当たり60セントの利益を報告し、市場のコンセンサス予想を上回りました。
Zacks Equity Researchは発表に先立つノートの中で、「プラスのアーニングESPとZacksランク1(強い買い)、2(買い)、または3(保持)の組み合わせは、利益が予想を上回る可能性を高める」と述べています。
この業績は、商品価格の大幅な上昇に支えられました。米国エネルギー情報局(EIA)によると、ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油のスポット価格は、1月、2月、3月でそれぞれ1バレルあたり平均60.04ドル、64.51ドル、91.38ドルでした。Zacksによる第1四半期の売上高コンセンサス予想は576億ドルに設定されており、前年同期比で20.4%の増加となりました。
決算結果は、主要なエネルギー生産者が高まる地政学的リスクの中でどのように舵取りをしているかについて、重要な洞察を与えています。紛争は原油価格を押し上げる一方で、ホルムズ海峡のような主要な輸送ルート周辺に物流の不確実性も生み出しました。しかし、エネルギーセクター全体としては回復力を示しており、Saipem SpAのようなサービス会社は、アラムコやエニといった顧客向けの中東での主要プロジェクトで力強い進展を報告しており、継続的な設備投資を示唆しています。
BPの収益は直近4四半期のうち3四半期でZacksコンセンサス予想を上回り、平均サプライズは12.6%でした。同社の生産量と実現した精製マージンが、直近の報告四半期における業績の主な貢献要因であり、この傾向は継続しているようです。
他のエネルギー企業も注視されています。例えば、EOGリソース(EOG)は5月5日に決算発表を予定しており、Zacksランクは3(保持)です。対照的に、アンテロ・リソース(AR)は、四半期序盤の天然ガス価格の上昇にもかかわらず、予想を上回る利益を計上することはないと見られています。
BPの好調な決算は、地政学的イベントとエネルギー企業の収益性の直接的な相関関係を浮き彫りにしています。今後の決算説明会で示されるガイダンスは、市場のボラティリティが続く中で2026年残りの期間の同社の戦略を理解しようとする投資家にとって極めて重要となるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。