Key Takeaways
- BofA証券は、江西銅業のH株目標株価を56香港ドルから52香港ドルに引き下げましたが、「買い」の投資判断は維持しました。
- 改定された生産ガイダンスに基づき、2026年度および2027年度の純利益予想をそれぞれ14%、21%下方修正しました。
- BofAのグローバルチームは銅に対して強気姿勢を維持しており、2026年の価格は32%上昇し、1トンあたり13,187米ドルに達すると予測しています。
Key Takeaways

BofA証券は、短期的な利益予想の下方修正を理由に、江西銅業(00358.HK)の目標株価を56香港ドルから52香港ドルに引き下げましたが、投資判断については「買い」を再確認しました。
硫酸価格の堅調さ、粘り強い銅価格、そして自社生産銅精鉱の長期的な成長が、今回の投資判断を支えていると同行はリサーチレポートの中で述べています。
BofA証券は、年初来の業績と新たな生産ガイダンスを反映させるため、江西銅業の2026年度および2027年度の純利益予想をそれぞれ14%、21%下方修正しました。新たな利益予想は、2026年度が105億人民元、2027年度が114億人民元となっています。また、同行は同社のA株(600362.SH)の目標株価も68人民元から63人民元に引き下げました。
スポットの製錬・精製料金(TC/RC)が1トンあたりマイナス78米ドルという歴史的な低水準にまで落ち込み、通常であれば製錬所の利益率を圧迫する環境にあるにもかかわらず、「買い」判断が維持されました。
江西銅業の経営陣は、製錬能力の大半が料金を「0」に設定した長期契約の下で稼働しているため、マイナスのTC/RCによる影響は限定的であると予想しています。これに加えて、製錬過程の副産物である硫酸の価格が堅調であることが、収益を支えると見込まれています。
同行の強気な長期的見通しは、グローバルチームによる銅価格予測に裏打ちされています。彼らは銅価格が2026年に1トンあたり13,187米ドル、2027年に15,500米ドルに達し、前年比でそれぞれ32%、18%の上昇を予測しています。アナリストは、アフリカの製錬所における硫酸の在庫が約1ヶ月分しかないことを考慮すると、供給混乱が生じた場合には価格がさらに上昇する可能性があると指摘しました。
また、経営陣は時価総額管理に重点を置く姿勢を改めて強調しました。中国当局は新規製錬能力への規制を強化していますが、既存の事業者に対する政府主導の減産に関するニュースはないとレポートは記しています。
「買い」の根拠は、高水準の副産物価格と好調な銅市場の組み合わせが、短期的な逆風を相殺するという点にあります。投資家は、政府による強制的な減産の兆候や、TC/RCのさらなる変動を注視することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。