主なポイント:
- バンク・オブ・アメリカ(BofA)の強気・弱気指標が8.0に上昇し、2002年以来17回目となるリスク資産の逆張り売りシグナルが正式に点灯しました。
- ファンドマネジャーの現金保有比率は3.9%に低下し、4週間にわたる売りシグナルとなった一方、BofAのプライベートクライアントは株式配分を過去最高の65.7%まで引き上げました。
- ハイテク株には、2025年10月以来最大となる90億ドルの大規模な資金流入が見られた一方、新興国市場、欧州株式、仮想通貨からは資金が流出しました。
主なポイント:

バンク・オブ・アメリカ(BofA)の主要な市場心理指標が2021年11月以来の最高水準に達しました。投資家の楽観論が陶酔(ユーフォリア)状態に達し、現金保有高が減少する中で、世界株式に対する逆張りの売りシグナルが点灯しました。
「現在の市場環境は、強い価格モメンタム、個人投資家の熱狂、そして低ボラティリティを示しており、これらはバブルの典型的な特徴である」と、バンク・オブ・アメリカのチーフ・投資戦略家マイケル・ハートネット氏は、同行のレポート「The Flow Show」の中で述べています。
同行の「強気・弱気指標(ブル・ベア・インジケーター)」は7.8から8.0に上昇し、歴史的に市場の調整に先立って現れる閾値を超えました。この動きは、ファンドマネジャーによる月間の株式配分比率の記録的な上昇と、現金保有比率の3.9%への低下(これも独立した売りシグナル)によって引き起こされました。BofAの4.5兆ドル規模のプライベート・クライアント部門のデータによると、株式保有比率は記録的な65.7%に達した一方、現金比率は過去最低の9.9%にまで落ち込みました。
このシグナルは、リスク資産が短期的には調整圧力に直面していることを示唆しています。AI(人工知能)関連の上位10銘柄への市場集中度は48%に達しており、これは過去のバブル期を超える水準です。歴史的に、このシグナルが点灯した後は、続く2〜3ヶ月間で世界株式が2〜3%下落する傾向があります。
資金フローの顕著な乖離は、市場の集中した強気姿勢を浮き彫りにしています。ハイテク株には先週、2025年10月以来で最大となる90億ドルの資金が流入しました。対照的に、新興国株式からは79億ドルが流出し、2024年11月以来で最長となる6週連続の資金引き揚げを記録しました。欧州株式も6週連続の流出となり、23億ドルが失われました。
安全資産と見なされるものや特定の成長テーマへの逃避は、債券市場や仮想通貨市場でも顕著でした。米国債には、投資家が回避資産を求めたことで、9週間で最大となる108億ドルが流入しました。一方で、仮想通貨からは15億ドルが流出し、2026年2月以来で最も大幅な週間流出となりました。
この極端なポジショニングにより、強気・弱気指標はパンデミック後のラリー以来、初めて「極端な強気」圏に突入しました。この指標の過去の実績によれば、下落を保証するものではないものの、投資家心理が過度に楽観的になり、反転に対して脆弱になっていることを示す信頼できる警告として機能してきました。ハートネット氏は、強気派の降参が「ほぼ完了した」と指摘し、6月初旬が利益確定の好機となる可能性を示唆するとともに、債券利回りの方向性が潜在的な調整の規模を決定することになると付け加えました。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。