要点
- 第1四半期決算が同行の予想を下回ったことを受け、BofA証券は2026年の1株当たり利益(EPS)予想を10%引き下げました。
- 新たな目標株価 85 元は、2026年予想株価収益率(PER)35倍を反映しており、これは過去の平均値と一致する水準です。
- 同行は、コロナ後の免税品売上の回復成長がピークに達した可能性があるとの懸念から、投資判断「中立(ニュートラル)」を維持しました。
要点

BofA証券は、中国免税品(CDF)の目標株価を 95 元から 85 元に引き下げ、同トラベルリテール大手の第1四半期決算が同行の予想を下回ったことを受けて、2026年の利益予想を10%下方修正しました。
「免税品売上の成長は第1四半期にピークに達した可能性があり、バリュエーションの再評価(リレーティング)の余地は限られている」と同証券はリポートで述べ、同社のA株(601888.SH)に対する投資判断「中立(ニュートラル)」を維持しました。
今回の下方修正は、第1四半期のコア純利益が前年同期比21%増の 23 億元となり、市場予想とは一致したものの、同行の予測を下回ったことを受けたものです。主要市場である海南島での売上は28%増と好調でしたが、総売上高は 169 億元とほぼ横ばいで、空港およびオンライン販売チャネルでの減少を示唆しています。
新たな 85 元の目標株価は、2026年度の予想株価収益率(PER)35倍に基づいて算出されており、これは同銘柄の歴史的な中央値である34倍をわずかに上回る水準です。この動きは、パンデミック後の強力な回復を経た後の成長軌道に対するアナリストの慎重な見方を示しており、成長の勢いを維持できるかどうかに疑問を投げかけています。
海南島以外での売上低迷にもかかわらず、中国免税品の第1四半期の収益性指標は改善を示しました。売上高総利益率は前年同期比0.6ポイント改善し33.6%となりました。また、コア純利益率も2.2ポイント拡大し13.8%となり、コスト管理や製品ミックスの改善に一定の成果があったことを示唆しています。しかし、主要セグメントにおける減収が、アナリストが慎重な姿勢を強める主な要因となっているようです。
目標株価の引き下げは、BofA証券が同社株の上昇余地は限定的であると見ていることを示唆しており、海南島の回復以外の新たな成長要因を見つけるよう同社に圧力をかけています。投資家は、空港やオンラインチャネルでの減速が継続するのか、あるいは事業全体で成長を再燃させることができるのかを見極めるため、第2四半期の売上データに注目することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。