Key Takeaways
- 地政学的緊張の高まりを受け、ビットコインは過去24時間で約3.2%下落し79,381ドルとなり、数週間にわたる連騰記録が途絶えました。
- ホルムズ海峡での米国とイランが関与する軍事攻撃の報道によりリスクオフの動きが強まり、原油価格を押し上げました。
- スポットETFへの力強い純流入が続いているものの、今回の下落により、ビットコインが3ヶ月ぶりの高値である82,000ドルに達した最近のラリーは帳消しとなりました。
Key Takeaways

米イランによるホルムズ海峡での軍事攻撃の報道が世界市場のリスク許容度を悪化させたことを受け、5月8日早朝、ビットコイン(BTC)は79,381ドルまで下落し、このデジタル資産の6週間にわたる連騰記録が途絶えました。
「重要なポイントは変わっていない。ホルムズ海峡は事実上閉鎖されたままであり、米軍とイラン軍の衝突再燃により、近い将来の再開の見通しは低くなった」とサクソバンクのアナリストはノートで指摘しました。この紛争により安全資産への逃避が加速し、金価格が1トロイオンスあたり4,700ドルを突破する一方で、ビットコインなどのリスク資産は反落しました。
今回の下落は、週初めの動きからの急激な反転を意味します。ビットコインは中東情勢の沈静化への期待や米ハイテク企業の好決算を背景とした市場全体のラリーに支えられ、5月6日には3ヶ月ぶりの高値となる8.2万ドルに達していました。Prime XBTのデータによると、このデジタル資産のハイテク株比率の高いナスダック100との30日相関関係は0.84と高い水準を維持しています。和平交渉により1バレル100ドルを下回っていたブレント原油は、事件後、再びその水準をしっかりと上回って取引されました。
SoSoValueのデータによると、5月のスポットビットコインETFへの機関投資家の需要は継続しており、これまでに16億ドルを超える純流入を記録していますが、今回の下落はその最中に発生しました。しかし、ポジティブな流入も地政学的リスクへの懸念を打ち消すには至りませんでした。トレーダーは現在、78,920ドルの直近サポートレベルに注目しています。ここを割り込むと、10月の史上最高値12.6万ドルからの23.6%フィボナッチ・リトレースメント・レベルにあたる7.6万ドルのサポートゾーンへの道が開かれる可能性があります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。