日本銀行が31年ぶりの高水準に利上げしたものの、ハト派的な国債買い入れ停止がタカ派的なヘッドラインを相殺し、ビットコインは上昇した。
日本銀行が31年ぶりの高水準に利上げしたものの、ハト派的な国債買い入れ停止がタカ派的なヘッドラインを相殺し、ビットコインは上昇した。

日本銀行が31年ぶりの高水準に利上げしたものの、ハト派的な国債買い入れ停止がタカ派的なヘッドラインを相殺し、ビットコインは上昇した。
ビットコインは0.6%上昇し6万6000ドルとなった。BOJが政策金利を1995年以来の高水準となる1%に引き上げたが、国債買い入れ減額の停止がタカ派的動きを相殺した。
「国債買い入れの減額停止により、月間のJGB購入額が約2兆円に固定され、長期金利に上昇圧力をかける要因が取り除かれた」とInvestingLiveはリサーチノートで指摘した。
6月16日UTC15時19分に発表されたこの決定は、7対1の賛成多数で可決された。植田和男総裁は入院のため会合に出席しなかった。BOJは原油高によるインフレの上振れリスクを指摘。卸売物価は5月に前年同月比6%超上昇し、3年ぶりの速いペースとなった一方、4月の消費者物価上昇率は1.4%だった。円は1ドル=130円から130.35円に弱含んだ。
暗号資産(仮想通貨)のポジティブな反応は、トレーダーが過小評価している可能性のあるリスクを覆い隠している。CFTCのデータによると、6月9日時点でレバレッジドファンドは11万5000枚超の投機的な円売り持ち高を保有しており、2017年11月以来の高水準となった。植田総裁が次回会合でより迅速な引き締めを示唆すれば、円のショートスクイーズがリスク資産を支えてきたキャリートレードを巻き戻す可能性がある。これは2024年7月にBOJの利上げでビットコインが1週間で6万5000ドルから5万ドルに下落した際に見られた動きと同じ構図だ。
利上げよりも国債買い入れ停止が重要だった理由
金利引き上げは通常、リスク資産にとって弱気材料である。特にBOJの場合、超低金利時代が長年にわたり世界の株式・債券の強気相場を支えてきた。国債買い入れの減額を停止することで、BOJは国債利回りへの上昇圧力に上限を設け、短期政策が引き締まっても長期の借入コストを抑制した。
国債サイドでのハト派的傾斜がビットコインの反発を促し、アジア時間序盤の下落を反転させた。BTCは6万5600ドル付近でサポートを見つけた後、6万6000ドルを突破。決定が報道されるにつれて取引量も増加した。
残るキャリートレードのリスク
現在の状況は、円売り持ち高が過去最高に達していた2024年7月のBOJ利上げ前の条件を反映している。あの決定後のショートポジションの急速な巻き戻しは円高を招き、ウォール街、日経平均、そして暗号資産市場全体にボラティリティをもたらした。
植田総裁がより速いペースでの引き締めを示唆したり、金利が1%を大幅に超えて上昇する可能性に言及すれば、円は急激に強含み、金融市場全体に動揺が広がるだろう。暗号資産は、流動性の急変に最も敏感な資産のひとつであり、歴史的に見てもその打撃は大きい。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。