主なポイント:
- ミラノに拠点を置くテック企業ベンディング・スプーンは、約200億ドルの評価額での米国IPOに向けて銀行6行を選定した。
- 同社はVimeoやEvernoteなどのブランド買収を通じて成長しており、2026年の調整後EBITDAは14億ドルに達する見込みである。
- 上場は数ヶ月以内に行われる予定で、今年最大級のテックIPOとなる可能性がある。
主なポイント:

ミラノを拠点とするテック複合企業ベンディング・スプーンは、今年中にも実施される可能性のある米国での新規株式公開(IPO)の主幹事としてゴールドマン・サックスとJ・P・モルガンを指名した。関係者によると、同社の評価額は約200億ドルに達する可能性があるという。
ルカ・フェラーリ最高経営責任者(CEO)は11月のロイターとのインタビューで、具体的なスケジュールへの明言は避けつつも、「当社は上場の準備が整っており、早ければ今年中にも上場する可能性がある」と語っていた。
Vimeo、WeTransfer、Evernoteなどのデジタルプラットフォームを買収し、再建してきた同社は、昨年の資金調達ラウンドで110億ドルと評価された。ベンディング・スプーンは、2026年の調整後利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)が、2025年の予測値である7億ドルから倍増し、14億ドルに達すると見込んでいる。
ベンディング・スプーンのIPOは、SpaceXやOpenAIのような「高成長・多額の損失」を伴う上場が支配的な米国市場において、利益を出している欧州テック企業に対する投資家の意欲を測る試金石となるだろう。上場が成功すれば、他の利益を出している欧州テック企業が米国でより高い評価を求める道が開かれる可能性がある。
今回のIPOに携わる銀行の全リストには、ゴールドマン・サックス、J・P・モルガン、アレン・アンド・カンパニー、バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバ、ジェフリーズが含まれている。上場は数ヶ月以内に行われる見通しで、ある情報筋によれば、市場環境次第では北半球の夏休み前にも実現する可能性があるという。
ベンディング・スプーンは、経営不振のテクノロジー企業を買収し、再生させることでその名声を築いてきた。同社のポートフォリオには、動画プラットフォームのVimeo、ファイル転送サービスのWeTransfer、ノートアプリのEvernoteが含まれる。昨年、同社はヤフーからAOLも買収した。
今回のIPO計画は、米国市場が大型テック企業の上場ラッシュに備える中で浮上した。しかし、SpaceXやOpenAI、Anthropicなど、多くの待望のIPO候補とは異なり、ベンディング・スプーンは黒字経営である。この財務プロファイルのコントラストは、公開市場の投資家に対し、利益重視で価値志向の欧州テック企業か、高成長だが赤字の米国テック巨人かという明確な選択肢を提示することになる。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。