要点:
- 百度が「Orion(オリオン)AIエンジン」と「Nebula(ネビュラ)プロジェクト」を業界全体に公開。
- シャオミ、オナー(Honor)、vivoがこの取り組みに最初に参加するスマートフォンメーカーとなる。
- 本プロジェクトにより、百度検索やEC、旅行などのサービスへのアクセスが可能に。
要点:

百度(Baidu Inc.)は、中国のスマートフォン大手3社と共同で新しいモバイルAIエコシステムを構築している。これは現在のアプリベースのモデルに対する直接的な挑戦であり、数百万台ものデバイスに同社の技術を組み込む可能性がある。
同社は水曜日に開催された「百度アライアンス・カンファレンス」にて「Nebula(ネビュラ)プロジェクト」を発表し、すべてのパートナーに向けて「百度Orion AIエンジン」を開放した。同社は声明で、「モデル・コンテキスト・プロトコル(MCP)サービスから発生した収益はデベロッパーと共有される」と述べており、従来の検索にとどまらない新たな収益化戦略を示唆した。
Orion AIエンジンは、同社の「文心一言(ERNIE Assistant)」を搭載したフルチェーンのAI検索サービスソリューションだ。マスターエージェントを使用してさまざまなスキルをオーケストレーションし、百度の中核となる検索機能だけでなく、EC、旅行、ヘルスケアの統合サービスへのアクセスを可能にする。スマートフォン大手のシャオミ(Xiaomi Corp.)、オナー(Honor)、vivoがすでに最初のパートナーとして参画しており、自社デバイスへの同エンジンの統合を約束している。百度はOrionエンジンの具体的なパフォーマンス・ベンチマークについては公開していない。
この提携により、百度は強力な新しい配信チャネルを獲得し、主要ハードウェアメーカーのオペレーティングシステムに直接サービスを組み込むことで、従来のアプリストアをバイパスできる可能性がある。シャオミやその競合他社にとっては、高度なAI機能でデバイスを迅速にアップグレードする手段となる。この動きは、ユーザーがスマートフォンのサービスを利用する方法を、個別のアプリから統合されたAI駆動のアシスタントへと変貌させる可能性がある。百度の株価は香港市場で2.8%下落したが、これらのハードウェア提携を確保することの戦略的重要性は、同社のAI部門にとって長期的な強気の見通しを示唆している。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。