重要なポイント:
- 純利益は5億7,500万ドルとなり、アナリスト予想の4億9,800万ドルを上回りました。
- EUは早ければ7月1日から、域外からの輸入鉄鋼に対する関税を倍増させる予定です。
- アディティア・ミタルCEOは、同社が「この好機を捉えるのに適した立場にある」と述べました。
重要なポイント:

世界第2位の鉄鋼メーカーであるアルセロール・ミタルは、欧州の輸入関税引き上げによる追い風に備える中、第1四半期の純利益が5億7,500万ドルとなり、アナリスト予想を15%以上上回ったと発表しました。
アディティア・ミタル最高経営責任者(CEO)は声明で、「アルセロール・ミタルは、既存の生産能力と休止中の設備の再稼働を通じて、この好機を捉えるのに適した立場にある」と述べました。
ルクセンブルクに本社を置く同社の利益は、前年同期の8億500万ドルから減少しましたが、アナリストのコンセンサス予想である4億9,800万ドルを上回りました。利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)は、前年同期の15億8,000万ドルから16億8,000万ドルに増加しました。粗鋼生産量は1,480万トンから1,330万トンに減少しました。
この決算は、欧州連合(EU)が域外からの鉄鋼輸入に対する関税を倍増させる準備を進めている中で発表されたもので、この措置は早ければ7月1日に発効する見通しです。この措置は、アルセロール・ミタルのような域内生産者を、安価な外国産鉄鋼の過剰供給から保護することを目的としています。増産能力に対する同社の自信は、欧州市場でのシェアを拡大する大きな機会があると見ていることを示唆しています。
アルセロール・ミタルの収益見通しの改善は、他の産業企業のまちまちな決算とは対照的です。アンフェノール・コーポレーション(APH)は第1四半期の売上高が過去最高の76億ドルに達したと発表し、ベラルト・コーポレーション(VLTO)もEPSが1.07ドルと収益予想を上回りました。しかし、アイデックス・コーポレーション(IEX)とMGMリゾーツ・インターナショナル(MGM)はともに収益目標に届かず、産業・製造部門の景況感にばらつきがあることを示しています。
新たな関税制度はアルセロール・ミタルにとって大きな追い風となり、欧州での販売価格と利益率を向上させる可能性があります。投資家は、関税による期待通りの利益が実現するかどうかを確認するため、下半期の生産実績を注視することになるでしょう。次回の決算報告は、初期の影響を測る重要な指標となります。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。