主な要点
- Appleは四半期報告書において、上昇するコストを管理する手段として、10年ぶりに「価格設定アクション」を記載しました。
- モルガン・スタンレーは、これをiPhone 18の1台あたり100ドル以上の値上げを示唆する強力なシグナルと見ています。
- この動きは、主要なNANDフラッシュおよびDRAMメモリコンポーネントのコスト急騰に対処し、Appleの売上総利益額を維持することを目的としています。

モルガン・スタンレーの分析によると、Apple Inc.は、10年ぶりに値上げの可能性を示唆したことを受け、次期iPhone 18ラインナップの価格を100ドル以上引き上げる可能性があります。
Appleの10-Q報告書における文言の変更は、「Appleが値上げを検討している可能性を裏付けるものである」と、モルガン・スタンレーのアナリスト、エリック・ウッドリング氏はメモの中で述べています。
最新の四半期報告書で、AppleはNANDやDRAMといったコンポーネントのコスト上昇に対抗する手段として、「製品価格および製品価格設定アクション」を挙げました。モルガン・スタンレーはApple株の投資判断を「オーバーウェイト」に据え置き、目標株価を330ドルに設定しました。これは、4月30日の終値271.35ドルから約22%の上昇余地があることを示唆しています。
潜在的な値上げは、単に利益率の割合を維持するのではなく、部品コストのインフレに対してAppleの絶対的な売上総利益額を保護することを目的としています。同社の分析によれば、値上げが行われない場合、安価な在庫が枯渇するにつれて、Appleの収益性は「実質的な下方リスク」に直面することになります。
歴史的に、Appleは競争環境の文脈でのみ価格について言及しており、インフレ期であっても直接的な値上げは最終手段として扱ってきました。今回の新しい文言は、同社の利益管理に関する情報開示における重要な転換点となります。
モルガン・スタンレーの予測は、すべてのiPhone 18モデルで100ドル以上の値上げを想定しています。同社のモデルによれば、これにより2027年度のiPhoneの平均販売価格(ASP)は10%以上上昇し、iPhoneの売上成長率を14%押し上げることになります。
この報告書は、Appleが持続的なサプライチェーンの圧力の中で収益力を維持するため、投資家に対して新たな価格戦略の準備をさせていることを示唆しています。投資家は今後、例年9月に開催されるiPhone発表イベントに向けた公式な価格発表に注目することになるでしょう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。