主なポイント:
- アント・グループがBoohee Healthの28%超を取得、筆頭外部株主に
- AQアプリとBooheeの2億人登録ユーザーを連携しAIヘルスサービスを展開
- 中国の国家主導の体重管理キャンペーンが提携を後押しする政策環境を形成
主なポイント:

アント・グループは7月8日、Boohee Healthの28%超の株式を取得し、この体重管理プラットフォームの筆頭外部株主となった。フィンテック大手はAIを活用したヘルスサービスへの進出を加速させている。
「今回の投資は、アントのAI機能とBooheeの10年以上にわたる健康データを融合し、中国で拡大する肥満管理市場に対応するものだ」とBoohee Healthの創業者兼最高経営責任者(CEO)である馬海華(Ma Haihua)氏は述べた。同氏は引き続き同社の筆頭株主である。
2008年に設立されたBooheeは、カロリー計算、栄養カウンセリング、EC、コネクテッドデバイスなどのサービスにおいて、2億人以上の登録ユーザーと3000万人以上の年間アクティブユーザーにサービスを提供してきた。同社は今回の取引前にシリーズDまで5回の資金調達ラウンドを実施している。
アントが2025年6月にローンチしたAQアプリは、1億人以上のユーザーを獲得し、毎日1000万件以上の健康関連の問い合わせを処理している。最初の連携機能として、写真ベースのカロリー測定ツールがすでにAnt Ahfu Appで稼働を開始している。
この投資は、中国政府が国家主導の体重管理キャンペーンを開始し、肥満管理サービスの拡大を進める中で行われたもので、デジタルヘルス拡大のための政策環境が整っている。AIを活用したさらなる健康機能の統合には、機密性の高い健康データに関する個別の同意取得や、オンラインでの初診診断の制限など、規制上の要件への対応が依然として必要となる。
今回の取引により、アント・グループはテンセントが出資するWeDoctorやAlibaba Health Information Technologyと中国のデジタルヘルス市場で競争することになる。両社もAIを活用したヘルスサービスに投資している。Booheeにとっては、アントとの提携により、AQアプリ上の1億人以上のユーザーベースとアントのAIインフラへのアクセスが可能となり、体重管理アプリからより広範なデジタルヘルスプラットフォームへの転換を加速させる可能性がある。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。