- 大手ハイパースケーラー4社が4月29日に四半期決算を発表する予定です。
- 焦点はAIインフラ投資にあり、ハイパースケーラー各社は2026年に計7,000億ドル近くを投じると予測されています。
- みずほ証券は最近、AWSのAI主導の成長を理由に、Amazonの目標株価を325ドルに引き上げました。
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米国株式市場の人工知能(AI)ラリーにとって重要な試金石となるのが、4月29日に予定されている大手ハイパースケーラー4社の四半期決算発表です。投資家はAI関連の設備投資に強い関心を寄せています。
「2025年から2030年にかけて、世界的なテクノロジーの展望を塗り替える6.7兆ドル規模のAIデータセンター・インフラの構築が予測されています」と、コグニザントのCEO、ラヴィ・クマール・S氏は、AIインフラ専門企業アストレアの買収に関する最近の声明で述べました。
最大手ハイパースケーラー5社は、2026年だけでインフラに計7,000億ドル近くを投じると予想されています。Amazon、Microsoft、Alphabet、Metaの決算報告では、こうした支出が収益に結びついているかどうかが厳しく精査されるでしょう。決算を前に、みずほ証券はAmazon Web Services(AWS)をAI時代の「クラウドのバックボーン」として台頭していると評価し、Amazon(NASDAQ:AMZN)の目標株価を315ドルから325ドルに引き上げました。過去1年間で38%上昇したAmazonの株価は、直近で260ドル近辺で取引されています。
今回の決算結果は非常に期待されており、市場に大きなボラティリティをもたらす可能性があります。好調な結果であればAI主導のラリーがさらに加速する一方、投資の減速やリターンの低下の兆候があれば、急騰したハイテクセクターで調整が引き起こされる恐れがあります。
投資家にとっての中心的な疑問は、AIへの巨額の設備投資が持続可能で利益を生むのかという点です。例えば、Amazonは2026年の設備投資について、主にAIインフラ向けに2,000億ドルとするガイダンスを示しています。同社のAWS部門は前四半期に売上高が24%増の355.8億ドルに達し、過去13四半期で最速の成長を記録しました。投資家はこのペースが維持できるかどうかを注視しています。
競争環境は依然として激しいものです。みずほ証券の格上げはAWSに焦点を当てていますが、MicrosoftのAzureやAlphabetのGoogle Cloudも巨額の投資を行っており、OpenAI、Anthropic、Meta Platformsといった企業との大規模なAI契約を巡って争っています。決算結果は、重要なクラウドインフラ分野におけるシェア動向に新たな視点を提供することになります。
ハイパースケーラーによる支出の波及効果は市場全体に及んでいます。コグニザント(NASDAQ: CTSH)によるアストレアの買収は、AIインフラ構築への直接的な賭けと言えます。この動きは、ハイパースケーラーが求める規模でデータセンターやAIラボ環境を管理するために必要な専門サービスを提供することを目的としています。
今回の決算報告は、記録的なAI投資が持続的で高利益な収益を生み出しているかどうかを示すものとなります。投資家にとっては、今四半期の実績と同様に将来の設備投資に関するガイダンスが重要であり、それが年内のハイテクセクターの基調を決定することになるでしょう。次の材料は、各社の決算電話会議におけるCEO陣の将来の見通しに関するコメントとなります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。