主なポイント:
- 第1四半期の売上高は1億5,080万ドルで予想を3.57%上回り、1株当たり損失は10セントで予想を65.5%上回る好結果となりました。
- 消耗品の売上高は前年同期比12.5%増の1億2,980万ドルとなり、機器販売の23.9%減を補いました。
- 2026年通期の売上高ガイダンス(6億ドル〜6億2,500万ドル)を維持し、次期Ateraプラットフォームの発売に注力しています。
主なポイント:

10x Genomics (NASDAQ: TXG) は第1四半期の1株当たり損失が10セントであったと発表しました。これは消耗品ビジネスの強力な成長と規律あるコスト管理が機器販売の低迷を補ったため、アナリストの予想を大幅に下回る損失となりました。
5月8日のレポートで詳細が示された同社の業績は、研究分野の顧客が設備投資に慎重な姿勢を崩さない中で、単一細胞分析製品への需要が継続していることを示しました。売上高1億5,080万ドルはコンセンサス予想を上回りましたが、多額の一時的なライセンス料収入が含まれていた前年同期からは微減となりました。そのライセンス収入を除いた場合、売上高は9%増加しました。
今回の結果は、同社の財務プロファイルの重要な変化を浮き彫りにしています。売上高総利益率は220ベーシスポイント拡大して70.3%となり、営業損失は前年同期の3,930万ドルから1,700万ドルに縮小しました。10x Genomicsは、ライフサイエンス分野にとって厳しいマクロ経済環境にもかかわらず、通期の売上高ガイダンス(6億ドル〜6億2,500万ドル)を維持しており、経営陣の見通しに対する自信を示しています。
10x Genomicsの好調な四半期の核心は消耗品セグメントであり、その売上高は前年同期比12.5%増の1億2,980万ドルに達しました。この成長は、研究および臨床分野の顧客が、同社の既存の機器ベースを強力に活用していることを示しています。消耗品ビジネスの好調さは、機器売上高が前年同期比23.9%減の1,130万ドルとなったことを補う上で極めて重要でした。この減少は、アカデミアやバイオテクノロジー分野における高額な資本設備に対する予算制約の継続を反映しています。この逆風は、アカデミアの資金調達環境が低迷していると指摘したPacific Biosciences (PACB) などの同業他社も直面している課題です。
地域別では、同社は主要市場以外で強さを見せました。欧州・中東・アフリカ (EMEA) の売上高は15.5%増の3,690万ドル、アジア太平洋地域の売上高は4.4%増の3,390万ドルとなりました。これらの利益は、最大の地域である米州での11.6%の減少によって相殺されました。
2026年のガイダンスが再確認されたことで、投資家の注目は現在、同社の次の主要なカタリストである下半期の空間全トランスクリプトームプラットフォーム「Atera」の商業発売に移っています。2026年4月に発表されたAteraは、単一細胞の感度を大規模に提供するように設計されており、重要な技術的進歩を遂げています。同社はすでに主要な研究コンソーシアムやAIに特化したパートナーから早期採用の確約を得ています。
10x Genomicsの株価は年初来で32.8%上昇しており、同社の戦略的方向性とコスト管理に対する投資家の楽観的な見方を反映しています。Ateraプラットフォームの発売成功と普及は、この勢いを維持し、同社がイノベーションを通じて広範な設備投資の圧力を相殺できることを証明するために不可欠となるでしょう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資アドバイスを構成するものではありません。